edamamesakuraの部屋

趣味で描いてる漫画や、好きな作家さんについて書いています。

サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!" だと!? ふざけるな!!

サザンオールスターズが今年3月から行った40周年記念ライブツアー。経済的な事情で会場へは行けませんでしたが、今回ようやくブルーレイでその公演を観る事が出来、ボーナスディスクも含めて幸福な時間を過ごさせて頂きました。

とはいえ、眼精疲労による不調もあって、最初はなかなか入り込めず、途中からしばらく目を閉じて演奏だけ聴いている状態が続きました。

最初の3曲はライブの後半に聴きたかった曲ばかりで、テンションが温まる前で勿体ない、と思ってしまいました。
で、序盤最初のスローテンポの曲が「SAUDADE~真冬の蜃気楼」なんで春から夏前に向けてのツアーでいきなり冬の曲?
で、次が春曲の「彩〜Aja〜」その後に夏っぽい雰囲気の「神の島遥か国」なら次は秋の曲かと思いきや「青春番外地」なんで?市川 紗椰がお気に入りだと言ってたから?
とにかく前半の選曲や曲順には???で戸惑うばかりでした。

中盤の「女神達への情歌」は気合とか迫力を感じましたが、続く曲が「慕情」これもいい曲ですけど、なんで女神達~の次なんだろうと、今までに体験した事がないくらい不思議と曲順に戸惑い続けます。

新曲が登場「愛はスローにちょっとずつ」ライブでお客さんと共に育てていく楽曲がバラードというのも不思議だなーとこれも疑問に。

カッコいいファンク「ゆけ!!力道山」次の「CRY 哀 CRY」サビメロ部分で演奏と共にバックの映像までぐちゃぐちゃになっていく様は圧巻でした。
そして「HAIR」もし事前にセットリストを知らずに会場にいたら凄い衝撃だったと思います。まさか周年記念ライブでこういう曲を持ってくるとは。
「当って砕けろ」から、変な感想ですが、ようやく自分の知ってるサザンオールスターズが始まったような気がしました。
これ以降は曲順に戸惑う事無く、無条件でライブに夢中になり、滅茶苦茶楽しむことが出来、結果、最悪かも…と思っていたライブが最高のライブだったという感想に転換していきました。
黄色い仮面のイエローマンの前振りは必要だったのか…まあ、それだけこの曲を大事にしてるという事でしょう。
40周年ライブに大ヒット曲の「TSUNAMI」がなく、大コケした「イエローマン」は披露されるというのも面白いような気もします。
そして本編ラストはおそらくライブの皆勤賞「マンピーのG★SPOT」相変わらずのカオスで、ある種の使命感のようなものを抱きながら、ああいうステージを繰り広げてるんだろうなと、思うのでした。

アンコール1曲目は「I AM YOUR SINGER」個人的に一番、自分がのどかで平和だった時期と重なって愛おしい曲です。
2曲目「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」いつもならまたこの曲かと思いそうですが、今回、ド定番がほとんどないライブなので、気持が物凄く高揚しました。
毛ガニさんの前フリからの「勝手にシンドバッド」は今まで観てきたサザンのライブで一番楽しんだ気がしました。これも前半の戸惑いや鬱屈からの解放感が後押しした結果のように思えました。
ラストは「旅姿六人衆ならぬ旅姿40周年」
たしか原曲のキーはEで、それを下げて歌う事で、ラフで気負いのない違う雰囲気の別の曲のような印象がしました。

サザンのライブを観終わって毎回思うのは、明日生きる力、活力を与えてくれたという気持ちで、辛い時ほど、これを糧になんとかやっていけるかもという気持で、今回もそういう気持ちにさせて頂きました。有難うございます。