今現在、私は角川書店から出版されていた小説版「幻魔大戦」の漫画化を、著作権を管理しておられるウルフガイドットコム様から、営利目的でなければという条件で許諾して頂き、それをKindleインディーズマンガやpixivで「extra幻魔大戦」というタイトルで無料公開しております。
2016年の春から2017年の冬にかけて原作小説4巻~20巻のネームを作り、ペン入れしてみたのですが、人物の顔が髪の毛のベタ(黒色)に負けてしまうのが気になってしまい、
パソコンでマンガを制作するのに、まとまった量のマンガを描いて練習する必要があると考え、別の小説を事前にコミカライズする事を考えました。
そこで著作権フリーの青空文庫の中から題材を探す事にして、夏目漱石の作品の中で一番好きな「門」を選びました。
この小説の主人公夫婦、宗助と御米の醸し出す空気感が好きで、自分にとって理想の夫婦像なのです。
本編1ページ目
最初の構図は佐藤宏之先生の作品の影響です
愛知県犬山市の明治村へ行って、いろいろ資料写真を撮ってきました
前半の山場?
御米の体調不良のシーン
小説の前半の半分ぐらいを50ページにまとめました。
出来上がったら誰かに見てもらいたい性分で「マンガごっちゃ」というサイトに投稿しました。
後半部分はお寺での描写が中心となったり、台詞が極端に少なくなるので難しいなと思いましたが、
もし大反響!とでもなれば挑戦してみようかな……ぐらいの考えでした。
閲覧数はそこそこ伸びるのですが、全く反響がない。
いいね、が8個ほど付いてましたが、全て自分でネットカフェから付けたもので、虚しい……
ある友人に読んでもらったら「何を言いたいのかわからない」と、国語の授業の「作者の気持ちを答えなさい」みたいな事を言います。
小説「幻魔大戦」は作者の平井和正先生が、漫画原作を手掛けているというのもあって、作中の台詞をそのまま順番通りに並べて行けば作品として成立するのですが、
同じ手法を「門」でやってみたら、あらすじを追うので精一杯で、漫画として面白いものだったかは微妙、という反省はあります。
久しぶりに見て、絵は随分と頑張ってるなぁと思いました。