edamamesakuraの部屋

趣味で描いてる漫画や、好きな作家さんについて書いています。

狩撫麻礼、中村真理子先生

90年代初頭のビッグコミックスピリッツはかなり尖がった漫画週刊誌で、時代の価値観をコミックで変えたり動かそうとしているかのような、
野心と活気、冒険心に満ち溢れていました。
その中で、バブル景気で浮かれた世の中の風潮に流されないぜ!みたいな作品が数多く登場し、その代表格が
原作 狩撫麻礼中村真理子 先生による「天使派リョウ」でした。

正直、あんまり内容は覚えていないんですが…とにかく時おり登場人物達が口にするセリフに、かなりドキッとしたり突き刺さったり、あるいは傷ついたりした記憶があります。

 

天使派リョウ 1 (小学館文庫 なE 1)

天使派リョウ 1 (小学館文庫 なE 1)

 

 

その後、同誌で連載されたのが「ギィルティ」
これは無人島に籠って書いた脚本を持って数年ぶりに日本へ戻ってきた主人公が、危ないブローカーの力を借りて石油資本家の投資を受けて、映画製作に乗り出す…といった話です。
前作でも中村先生は絵が上手いなあと思っていたんですが、今作での闇とか影とかの描写の深みに圧倒されました。