みやたけし先生 「風のフィールド」
少年チャンピオンに移籍しての第1弾が「わがまま空イブ」
これは飛行機に乗った少年が主人公のファンタジーっぽい作品で、13回で終わってしまいました。
やっぱりサッカーを題材にした作品が読みたいなと思っていたら始まった「風のフィールド」
舞台は高校サッカー、非常にオーソドックスなスポ根マンガで新鮮味はなく、
以前の先生のスポーツ漫画にあったような恋愛やギャグ要素はほぼ皆無で、サッカーばかりやっている。
(サッカーマンガなんだから当たり前ですが…)
正直、期待外れだなと自分が社会人になったせいもあり、しばらく読まない期間が続いたのですが、
久しぶりにチャンピオンを手に取ってみると、なんとワールドカップの代表権をめぐって
主人公の南野風(みなみのかぜ)達、高校生チームが、正式の日本代表チームと試合をしているという
とんでも展開!そして高校生チームが勝利してしまい、彼らはワールドカップの舞台へ…
連載当時はJリーグも始まってなく、日本がワールドカップに出場するなど夢のまた夢という中、
みや先生は誰も踏み入れたことのない日本ワールドカップ優勝へと、この作品を推し進めていくのでした。
日本を優勝へと導くには主人公の必殺シュートが必要だ、そこで生み出されるのがアクセルシュート。
しかし、私にはいまいちよくわかりません…
とにかく物凄い勢いの加速でボールを蹴ると、物凄い威力のボールになって、それはゴールキーパーをも
吹き飛ばしてしまう程の破壊力になる…らしい。
そんな凄いシュートを打ち続けていると、当然、主人公の身体にとてつもない負担が生じ、
これ以上アクセルシュートを打つと、命の保証はないという状況にまでなり、
他の選手たちも壮絶な戦いを続けて身体は限界寸前。
彼らは皆、準決勝をファイナルゲームと言い出し、これに全てを賭けます。
決勝戦は以前対戦した事がある相手というのもあり、描かれませんが、
ラストシーンのメンバー全員で写した記念写真の隅っこに、ちらっと優勝トロフィーが見えています。
主人公たちが、正に命懸けでサッカーに打ち込むという熱い作品でした。
追記
連載終了後10年以上経って私が40歳くらいの頃、たまたま入った地元のラーメン屋にこの作品の単行本が揃っていたので、
手に取って後ろの方を見ると二桁の刷数になっていました。
もともとチャンピオンの単行本は部数が少ないのですが、それでもこれだけ何度も重版されているというのは、
かなり人気があったんだなと驚きました。